この丸い立体感がHAND MADE in ITALY

イタリア製フルオーダースーツのMICHELE&shin。そんなMICHELE&shinの大きな特徴の一つが、この「丸く立体的なシルエット」です。そんな丸く立体的なネイビースーツが完成したので、今回はそれについて書きたいと思います。
どこが違うイタリアスーツと日本のスーツ
「イタリアの街中で撮られてるイタリア人のスーツ姿と日本のビジネスマンが着てるスーツ姿を比べると、なぜかイタリア人がカッコよく見えるんだよね。」なんて言葉をよく、お店で聞きます。皆さんよく言うのが、「イタリア人と日本人は体型が全然違うから、スーツを着てても彼らはカッコよく見えるよね・・・」です。しかしイタリアにいると、確かに背が高く、顔が小さく、モデルの様なイタリア紳士もいますが、大半はピザとパスタの食べ過ぎで、割とおなかも出てる普通のイタリア紳士が多いのです。まーあれだけパスタとピザをバクバク食べてるんだからしょうがないと言えばしょうがないです。
不思議なもので、僕も炭水化物をおなかいっぱい食べないと、満腹感が出ない人間です。僕の場合は特に白ごはんをバクバクじゃあないと満足感が出ないのです。なのでナポリにいる時、朝と昼はイタリアの軽いもので我慢しますが、夜は必ず、いつもの中華料理店で白ご飯を食べます。この白ごはんが見事にまずいまずい・・・。どう作ったらこんなに匂いのあるまずいごはんになるのかな?って感じです。でも僕には、ゆかりと言う最強の味方がいます。ちなみに、ゆかりは女性じゃあなく、ふりかけのゆかりです。まずいごはんにゆかりは最強の味方なのです。
そんな話はどうでもいいんです。
スーツの話に戻します。
そんなイタリア人が着てるスーツがカッコよく見える特徴は、間違いなく「柔らかく丸く身体を包む立体的なシルエットデザイン」にあります。
首から肩にかけて、山なりに落ちる肩のラインと、マニカマッピーナの袖付け、ソフトに丸く包み込むようなバストからウエストにかけてのライン。全てが丸く丸く、立体的なシルエットデザインなのです。このシルエットデザインが間違いなく、カッコよく見せてるのです。
細かなパーツに込められた意匠にイタリア職人のこだわりが。
さらに、細かなパーツの意匠(デザイン)も立体的なシルエットデザインの助をしています。例えばこのポケットデザイン。

今回の作品はアウトパッチポケットのデザインにしましたが、このアウトパッチポケットのデザインのも全てに弧を描く曲線でデザインされています。


胸のバルカポケットもちょっと違います。形がシャープでありながら弧の曲線のラインが綺麗です。
こんな感じで細かなパーツの意匠にこだわるの事で、イタリア職人の作るハンドメイドスーツが立体的なシルエットデザインに見える手助けをしているのです。
さて文章も長くなったので、ここからは完成作品の写真をご覧ください。

説明不要ないぐらい、美しいシルエットデザインのスーツです。
シングルブレスト3つボタン段帰りで、アウトパッチポケットのデザインが遊び心をプラスしています。

まさにナポリのこの立体的なラペル返りとデザイン。ラペル幅は11㎝のワイドラペル、ゴージラインは5㎝でデザインしました。

柔らかく返るラペルが美しい。

今のナポリサルトリアのバルカ胸ポケットです。イタリアスーツを意識するなら3.5㎝ですよ。

ナポリスーツはダブルステッチです。

ミラネーゼスタイルのフラワーホールはオーダーの必須アイテムです。

MICHELE&shinのスーツはこのマニカマッピーナです。


パンツはアウト2タック、ベルトレスのサイドアジャスターで。




編み込みベルトループがMICHELE&shinのパンツの特徴です。

サイドアジャスターです。

小さな遊び心はスーツにも必用です。
さて今回丸く立体的なシルエットデザインのスーツのブログでした。
HAND MADE in ITALYはこんなスーツです。是非参考に。